現在、わが国は未曽有の少子・高齢の時代を迎えている。人々の生活の基盤を支える保健・医療・福祉制度や政策は、この時代の変化に対応すべく大転換を求められようとしている。またこういった大転換にあっては、制度や政策がそこに住む人々の生活に細やかに対応するために、より柔軟で、スピーディーな対応が地方自治体には求められる。本科目では、主に住民の健康維持活動の担い手となる保健師に必要な保健・医療・福祉制度や政策について理解を深めることが目的である。またこれまでよりもさらに住民主体の保健制度や福祉制度を地域で構築するために、保健や福祉に対する住民ニーズの把握や、新しい計画や施策の立案に必要な素養を養うことも本講義の重要な目的である。