現代が情報化社会と言われて久しいが、特に近年では、インターネットの発達を契機として情報が持つインパクトが巨大化している。さらに、ビッグデータやAIの利用は、社会・経済秩序の構造そのものに大きな影響を与える一方、プライバシー等の個別的な権利理解だけでなく、法解釈や個人の在り方そのものを変える可能性/危険を有している。本講義では、社会の情報化によって生じる法の変化および、法によって変化する情報社会のあり方を検討する。