本講義では、行政法を素材として、法律学が社会で果たしている役割を学ぶ。私たちの日常生活は、行政活動抜きには考えられない。そして、現在の行政活動は何らかの形で法律上の根拠に基づいて行われる。従って、行政活動を理解するためには、どのような目的で現在の法が定められ、解釈されているのかを知ることが不可欠である。法律学概論Ⅰでは、行政組織法・行政作用法の領域を検討する。