地域福祉は、ノーマライゼーションやコミュニティケアの影響を受けながら、1970年代から理論化された新しい考え方であり、児童福祉や高齢者福祉などの対象者別の福祉分野ではなく、地域を基盤とした新しい福祉の形態を意味する。この授業では、1970年代以降の地域福祉論の展開を辿りながら、地域福祉の定義や現代的な意義・役割などについて学んでいく。また、住民の地域福祉活動、福祉専門職の地域援助技術、自治体の地域福祉政策など、地域福祉の推進方法についても理解を深める。