(前期)心理療法の実践していくための基礎的な知識を習得する。心理療法が実施される多岐にわたる領域を知り、領域に応じた目的や求められる技能の違いを理解する。事例検討論文を講読し力動的精神療法、認知行動理論、来談者中心療法の異同について理解する。

(後期)支持的精神療法は、精神分析的精神療法や認知行動療法を統合的に組み込んだ包括的な介入法である。また、精神分析的精神療法や認知行動療法を習得する前に、習得するべき基礎として、アメリカ精神医学会では位置付けられている。この講義では、アメリカ精神医学会出版部によって刊行された支持的精神療法の教科書を用いて、支持的精神療法の具体的な進め方等の理解を深める。