子どもは白紙の状態で生まれてくると言われてきたが,白紙ではなく人間としての能力を持って生まれてくる。ただし,それらの能力はまだ限られたものなので,周りの大人との関わりを通してそれらの能力を伸ばしていき,現実世界で使いこなしていけるようになることが求められている。子どもは,どのような能力をもって生まれてくるのか,それらをどのよう使いこなしていけるようになるのだろうか。さらに子どもの持っている能力をどのような方法で調べてくことができるのか,こういったことについて講義していく。しかし,子どもの中には家庭や社会において,うまく適応できず,課題を抱える場合もある。そのような子どもたちに対してどのような支援ができるのかについても言及していく。このような講義を通して,乳幼児から児童期の子どもの発達をどのように育み,子どもの抱える課題をどのように支援していけるかを話し合っていく。