教育現場は,子どもと教師とのやりとりによって成り立っている。教師は,子どもの発達,学習,算数・文章理解,動機づけなどをどのように支援していくかを考えるだけでなく,教師による子どもの知能・学力の評価,子ども社会の理解,発達障害児への支援などについて考えていく必要がある。教育心理学とは,教育現場で起こるさまざまな問題について心理学的知見に基づいて考えていく学問である。このような問題について考えることは,人間の多面的な理解につながり,将来の実践的な仕事に就いたときも役立つ資質となる。この授業では,教育と心理との関係について体験的に理解を深めることを目ざす。