本授業では社会心理学のうち、社会的自己、社会的認知、対人心理の研究をとりあげる。すなわち他者や自己をどう意識し、どう捉え、どう評価していることが個人にどのような心理状態と行動を引き起こすのか、人と関わること、人との関係の中で生きるときに起きる諸側面を概観する。これは臨床場面、臨床心理学研究において、人間関係や対人意識を理解するために必要な基本的な知識である。