こころとからだは密接に影響しあっているものであり、日常生活におけるストレスは、その双方に影響を与える。こころの問題や身体症状に取り組む時には、その密接な関連を視野に入れ理解しておくことが必 要である。そこで、この講義では具体的には以下のことを学習し、理解を深める。
1.心身医学的、また、心理臨床的な臨床実践の中で、こころとからだの関係はどのように理解され、どのように身体症状に取り組まれてきたかを学習する。
2.心身医学領域においては認知行動療法が心理療法の主流となりつつあり、疾患ごとの技法パッケージ が作られている。しかしながら技法に目を奪われると認知行動療法はうまくいかないことが多々ある。そ のため、伝統的な心理療法との共通部分である技法以前のクライエント―セラピスト関係の重要性を理解した上で、専門的な技法の知識と共にそれらの導入について学習する。
 上記のための理論として臨床行動分析について詳しく学んでいく。