イスラム教義を基に発達してきた社会は同質的であると想定されがちだが、イスラムの信仰内容や実践のあり方は多様性に富み、時代や場所により大きく異なる。本授業では、イスラムの基本的な教義を概観した後、民族誌的事例を通じて、複数の地域における多様な日常(宗教)実践のあり方を探究する。また、グローバリゼーションと共に変容するイスラム社会の実状についても多角的に考察を行う。